ねんきん特別便、黄色の封筒の郵送物「年金記録確認のお知らせ」・・・一癖も二癖もある難解な事例。
「年金記録確認のお知らせ」とは・・・
【明解要解】ねんきん特別便 漏れた記録の扱い (平成20年6月30日)
http://sankei.jp.msn.com/life/welfare/080630/wlf0806300820002-n1.htm
(記事から)
該当者には6月30日から順次「年金記録の確認のお知らせ」という名称の黄色の封筒を特別便とは別に送付。同封の加入履歴には漏れた記録そのものが記載され、「記載した記録はあなたのものである可能性が高い」と知らせる。ただ、なりすまし防止のため、過去の勤務先名や住所地は記載されていない。
・・・ねんきん特別便の最近の動向・・・黄色の封筒が多数の人に郵送中でも指摘した話ですが・・・当初の黄色の封筒のねんきん特別便は、ちょっと検索したら出てくる内容だったのですが、今年2月~4月くらいに送られているものは・・・一癖も二癖もある、かなり難解のものが郵送されていました・・・今も?だろうけど。
つまり、例示すると・・・
去年ぐらいの黄色の封筒のねんきん特別便は、
「タナカ サチコ」の名前での記録
資格取得年月日 昭和40年1月5日
資格喪失年月日 昭和41年1月1日
と記載されていて、「年金記録の確認のお知らせ」「この記録に心当たりはありませんか?」と書いている。
また、もう一枚の回答票に、「これは私の記録です」「私の記録ではありません」とマルを書く欄があって、それを返送するようになっています。
そして、その裏面に、記録が書いてあり、やはりマルを入れる欄、会社名を書く欄もあります。
そこで回答に基づいて、記録統合する作業をやります。窓口に直に質問に来て、そのまま記録を加えて、60歳以上で年金受給しているなら、再裁定(年金額の再計算)になります・・・今でもやっぱり業務センターの事務処理が進まず、今手続きしても、9か月以上、その見つかった記録の内容によっては、1年を超えることも確実にあり得ます。←よく業務センターのほうに聞いてほしいと窓口にやってくる人もいて、センターの回答もやはり、手続きした当初の予想されていた期間を超えているので、「まだまだかかるのか・・・」とガッカリして帰っていく人も多くいます。
話を戻して・・・黄色のねんきん特別便の話。
黄色の「年金記録確認のお知らせ」は、最近送付されたものは、非常に難解な事例がある。
例示すると、
資格取得年月日 資格喪失年月日
昭和35年1月15日 昭和35年10月15日
・・・と書いてあるだけで、旧姓の名前とか、
田中幸子(タナカユキコ)なのに、「タナカサチコ」と名前が名前が記載されていたものが、そういう記述もない。つまり、全くのノーヒント。
・・・これは、ねんきん特別便の窓口の検索する側にとっては、非常に困難な作業になる。
その人の名前から、「この読みの間違いか?」「生年月日の間違いか?」「漢字の間違いか?」など、いろんな場合を考えて、多数の検索をかける。だから、後日、1日の検索結果を報告する用紙を書くのに、検索数が60件程度あって、1時間くらい時間がかかってしまうこともある・・・。
(事例1)
生年月日が、「昭和17年」が「昭和14年」だった。
名前から検索します。こういう人の場合、さらに養子に入った、2度3度と結婚したとかいう、そんな名前の変遷もあったりして「そういうことを先に教えてくださいよ・・・」と感じることも多数回ある。
・・・これも、本人が「㈱○○○です」とはっきり記憶があるのなら、すぐに会社の厚生年金の名簿にあたっていって探せるのだが・・・たいてい、こういう記録で黄色の特別便が発送された人は、転職を何度も繰り返していて、「△△△だったかも」「□□□?」など、いろいろ言う人もいます。
それどころか、そんな会社名も言わない人・・・その記録を見ても、「思い出せない」と解答する人。こんな場合、私もお手上げです。
唯一、お知らせの年金記録が載せてある用紙の左上に「確認番号:C01234」と書いてある番号から、どういう間違いなのかは知ることができます。・・・それをやりはじめると、職員の方がパスワードを入れて、その間違いの内容をチェックするのに、そこそこ時間かかることもあるから、後日にお知らせするということをやったりもします。
事例1でいうと、会社自体、昭和32年から33年の1年程度の記録だったりするのだが・・・昭和32年=15歳だから、労働基準法的に残業させられない=だから会社は、わざと18歳と申告して、深夜の残業ができるようにした・・・という工場勤務の記録。こういうのは、本当、ちょっと検索したくらいでは、見当がつきません。
だから、出来る限り、本人に「どういう名前の会社でした?」「どんな風な会社でした?」「どんな感じの仕事でした?」など窓口で詳しく聞き取り・・・その情報、ヒントをもとに、いろいろ自分の検索経験、その処理事例の積み重ね、あと予測できる間違いのパターンなども考えつつ、「こういう間違いしているんじゃないか?」などの予測をしていきます。
この人の場合、会社で、深夜の残業するのに、会社の申告で、年をごまかして働いたことを覚えていたから、そこそこ早く見つけられたのですが・・・こういう間違い、ノーヒントでは、かなり難しいです。
(事例2)
名前の濁点がない。・・・たったこれだけだとしても、本当に、最初は「???」となってしまう事例です。
たとえば、「ヤマダ カヅコ」「山田加津子」(漢字名)を「ヤマダ カツコ」と入力されていた、という事例。・・・こんな場合も、本人に、多分「***工業じゃなかったかな?」とかいう、その当時の思い当たる情報を事前に話しながら聞いておきます。
また、そんな会社名をいうと、***工業自体が上場1部の会社で社員が何千人といたとかいう・・・と、ほぼ同じ生年月日の人が100人レベルでいたりして、「健保・厚年、080」(厚年原簿表示)でも「該当者が100人以上存在します」となって、出せなかったりします。
もう、そうなったら、読みの間違いそうなものを、いくつも挙げて検索していく戦術しかありません。
・・・手紙には、昭和42年から44年の記録、とか出てて・・・このWM(端末)に情報が入っているのか・・・誕生日が数日異なったり、濁点が落ちているだけで年金記録の検索結果が出てこないブラック・ボックス・・・と実感するし、手紙には「こういう記録があります」と出ているし・・・そして、ビーという音とともに「該当者がいません」と赤字で何度も表示され、焦ってくる。
最後の最後に、濁点抜いてみるか・・・「ヤマダ カズコ」「ヤマタ カズコ」「ヤマタ カツコ」「ヤマダ カツコ」←おお、あった、という具合になります。
(事例3)「欣永」という名前。これは、非常に難しかったです。
最終的に、この読み方をWM上で、どうなっていたか?を聞いて驚きました・・・。
「欣永」・・・本当の読みは、「ヨシナガ」。
やっぱり、「年金記録の確認のお知らせ」には、1か月程度の記録表示がある。昭和38年7月1日から7月25日まで。・・・記録を見てて、よく考えると、記録加えても、1か月増えるというわけでもない。・・・さらに、その後、7月26日以降、他の会社にまた入社しているのだから。
いろいろ話を聞く。この方は、会社を15社程度、やめたり入ったりしていて、ねんきん特別便が2枚にわたってきている。
しかも、会社名を聞いても、「思い出せない」との回答。
ノーヒントでの検索。「キンエイ」「キンナガ」「ヨシエイ」など試してみる。さらに、「健保・厚年、080」(厚年被保険者原簿表示)でやはり生年月日と当時住んでた地域などから、探してみる。
・・・すると、下の名前が同じの人が、名簿の画面に出てくる・・・「もしかして、旧姓があるんですか?」と聞くと、「そうです」と答える。
ううっ、そういう情報は事前に教えてくれないと・・・困る。
旧姓の検索から、2つ程度、生年月日も1日違いのものを2つ程度見つけ、年金記録、3年分程度を加算する。
でも、旧姓の記録を見てみても、昭和38年7月1日から7月25日までの記録が全く分らない。
・・・結局、「後日お知らせします」として、照会票だけ書いて提出してもらう。
あとで、この名前の間違いを教えてもらったのだが・・・「欣永」を「キンジ」と読んで入力していた・・・これは、私もさすがに絶対読めない。しかも、生年月日が一緒でも「キンジ」では、他人という可能性も、そこそこある。
現実的に、同姓同名の他人は実在し、その人が結婚や養子に行った場合、その遍歴(氏名変更届がある等)があるなら、その人の記録だろうと予測して、苗字が違う人に手紙が行くことも予想できるのだが・・・。
こういうものが、黄色のねんきん特別便に入ってきているから、難解極まりない。
(解説:マイクロフィルムによる年金記録のチェックについて)
平成20年1月ごろより、WMに、このシステムが導入され始めました。つまり、オンライン上の情報が本当に合っているのか?また、オンライン上に本人の名前が出ているが、たとえば、国民年金の被保険者台帳の記録なら、住所の情報から「**市に住んでいましたか?」「昭和**年に住所を○○市に変更しましたか?」など、本人確認する強力な検証資料として導入されました。
しかし、この情報、まだ整備中(平成21年4月現在)のようで、本人の発言によって、オンライン上に検索情報としてはないが、マイクロフィルムの記録が検索によって出てくる場合もあります(これが意外とある)し・・・本人が言っているとおりには出てこないこともあります。
だいたい調査をしてもらって、回答があるのですが・・・それでも、見つからないことは、よくあります。まあ、ここに書いてあるようなことが、現実に起こっていたりするからですが・・・。
だから、もし、ねんきん特別便に回答を寄せていない人で、こういうマイクロフィルムで検証すると記録が出てくることもあるので・・・記録が載ってないから、回答をするかどうか迷っている人は、会社名を書くだけ書いて、業務センターや社会保険事務所に送ってみるべきです。
そのことが・・・業務センターがそのこと(記録照会)を認知する→関連するマイクロフィルムを探す→マイクロフィルムがオンライン上に載ってくる、という具合に、調査作業、検証作業が進んでくる原因、理由になるからです。
総務省:年金記録問題検証委員会(←ここの情報は、年金記録の歴史を知るのに非常に参考になります)
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/hyouka/nenkinmondai.html
年金記録管理の変遷等
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/hyouka/nenkinmondai/pdf/190626_1_2-2.pdf
実施組織の変遷
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/hyouka/nenkinmondai/pdf/190626_1_2-3.pdf
マイクロフィルムに保管されている台帳等の例(←こういうマイクロフィルムを目視で確認します・・・字がひどい、小さい上に、中には文字がかすんでいる、破れてセロテープを張っていて文字が判読できない、同じく、シミがついて文字が見えにくいものもある)
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/hyouka/nenkinmondai/pdf/190626_1_2-4.pdf
(話を戻して、黄色い封筒のねんきん特別便について)
・・・さらに、私自身、「これは・・・」と思う内容の記録内容、その記録の間違いを見たりします。これらは、確かに残り1千万件ほどある中の難解事例なのだろうと思われる黄色のねんきん特別便でしょう。
(事例4)
他人の記録が加わっている手帳番号の記録が、「年金記録確認のお知らせ」に載っている。
・・・本人に、やはり「この記録について、記憶がありますか?」と尋ねる。
(例示)
資格取得年月日 資格喪失年月日
昭和38年10月1日 昭和38年12月15日
昭和44年5月1日 昭和55年10月1日
・・・この方は、昨年6月頃に届いたねんきん特別便も持ってきて、「昭和44年頃の記録は、****という会社(現在、存在しないため、ねんきん特別便では「厚生年金保険」と表示)にいたから、下の記録は、その会社だろうと分かるけど、上の記録は、全然見当がつかない」とのこと。
これも当初は、旧姓や名前の読み違い、生年月日の間違いなど、いろいろ試してみたが、まったく見当たらず。・・・この時点で、そこそこ時間が経過している。最初、「簡単に見つかるだろう」なんて高を括っていたが・・・全然、無理。検索する術がなく、断念してしまいそうだった。
再度、話をよくよく聞いて、今度は、昭和44年の頃の会社名から、厚生年金の名簿を当たってみる。
すると、大正14年10月15日生まれなのに、大正10年5月27日(生年月日が、でたらめすぎる)で、同姓同名の名前が入っている。そこの手帳番号から、昭和38年頃の記録を出して見てみる。
・・・昭和38年頃に「▲▲▲」という会社に行ったことあります?と社名を言っても、「記憶にありません」と答える。
そこで、手帳番号に載っている、課所符号番号をもとに厚生年金のマイクロフィルムでの名簿を見てみる。
(手帳番号の記録では・・・例だが)
4201キクア-00456
5-38.10.01 2 014 2 002
5-38.12.15 4
のように出ているので、ここから、原簿の内容を見てみると、全然、別人の記録(名前が明らかに違う)が入っている。本人の申し出通りだ・・・。
昭和44年頃の記録は、マイクロフィルムでは、そのまま、名前も生年月日も合致して出ている。
・・・「こんなことあるのか・・・」「なんで???」と思ってしまった事例。この、昭和44年頃の記録については、すでに年金受給している記録として入っている。
記録としては、手帳番号の記録自体、何らかの原因(多分、入力ミス?)で、そんな表示になっているようだった。
結果として、他人の記録と分離処理されるということ=こちらの記録の間違いで、お知らせが行ったが、昭和44年頃の記録はすでに年金受給者の記録に登録されていて、年金額として何の影響もないことを説明する。
(事例5)
全然、名前が違う。・・・これには、かなり衝撃を受けましたし、驚愕しました。なるほど、氏名検索で、いくら検索しても出てくるはずがない(^^;。確認番号から、どういう間違いか調べるしか手段がありません。
もちろん、こういうのは、「年金記録確認のお知らせ」に、名前が載せられないでしょうね。
(例示)
4201-111222 「山田太郎」(昭和2年3月4日生まれ)と手帳番号の情報がWM(オンライン情報)に出ている。←窓口に来た人は「山本一郎」さん。
しかし、その手帳番号が載っている会社の厚生年金の原簿(「健保・厚年、080」(厚年原簿表示)の内容から)には、はっきりと、
4201-111222 山本一郎 昭2・3・4
・・・と出ている。
そして、その名簿の次の欄を見てみると・・・
4201-111223 山田太郎 昭3・4・5
・・・となっている。
これって・・・原簿からオンライ上に情報を載せる際の、手帳番号自体の1つ番号違いの入力ミス?
これについては、かなり驚愕しました。
・・・また難解な黄色のねんきん特別便「年金記録確認のお知らせ」がやってくるのだろうか。・・・といいつつ、私自身、そこそこワクワクするものもあったりする。
年金記録問題の全体からみる4つの事象、管理の現状(イメージ)について
http://www.sia.go.jp/top/kaikaku/kiroku/pdf/2.pdf
上記PDFで、
事象2・・・これはリアルにありましたし、私は本人から「こういう記録はないか?」と詳しく話を聞いて、いくつか見つけています。つまり、基礎年金番号や手帳番号に記録はない(WM上に登録なし)が、マイクロフィルムの記録にはあるというもの。
対処法:「健保・厚年、080」をフルに利用します。
事象3・・・今回の黄色の封筒のねんきん特別便のことに当たるだろう。
すでに、ここの記事で内容を指摘済み。これも、まだまだ想像がつかないことがあるのだろう、多分。
そこそこ難解な間違いをしているのが、残りの約1000万件だとすると・・・この処理に時間がかかってしまうのは、本当に仕方がないと実感できる。
(参考・・・社会保険庁HP)
今後解明を進める記録は1,162万件となっている。
http://www.sia.go.jp/top/kaikaku/kiroku/070831shintyoku.htm




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